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【暗殺教室】たかが私、されど私。

第7章 はじめてのかんじょう



「穂乃花ちゃん。」

「おーい、南風野!」



まさか、クラス内で私の名前が呼んでもらえるなんて…

C組の頃じゃありえないことだったから、嬉しい。

でも、やっぱり捨てきれない感情がある。

今まで、辛くて、苦しくて、先のことなんて、何も見えなくて

そんな中で生活してたから、周りのことなんて

見てるようで全然見てなかったんだ。 

だから、まだ周りを見るのが怖くて。

でも、気軽に話しかけてくれる、

E組のみんなとなら、そんな自分とも

さよなら、出来る気がする。
















そしてなにより、

カルマくんがいてくれたから。

ここ数日のあいだに、こんなにも印象が変わるなんて

思ってなかった。

だからこそ、今、私の中で

大きな存在になっている。

こんな気持ちになったなんて、

自分でもすごい進歩だと思う。



3年E組。

この教室は、暗殺教室。

周りから見たら落ちこぼれかもしれない。

でも、私にとっては、

成長させてくれる、大事な大事な教室。

ここでは、きっと、


『なりたい自分になれる』


そう思えたから。





だから、カルマくんを含め

みんなに迷惑をかけてしまうかもしれない。

ただ、それを“お互い様”って、

考えられるようにしたいな。
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