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【暗殺教室】たかが私、されど私。

第6章 いざ、School Trip!


穂乃花side


ついに、今日は修学旅行。

不安なことも多いけど、実は…

ちょっぴり楽しみだったりする。

これが、C組での修学旅行だったら、

楽しみだなんて微塵も思わなかっただろう。




そりゃあ、まだ完全に心を許せる訳ないけど、

信じられるわけないけど、

でも、私だって一緒に楽しみたいっていう気持ちくらいある。

でも、E組の皆にC組のような牙があるとは思えない。


だって、あんなに優しくしてくれたんだし…。

いや、それはE組に来てすぐだったからってだけかも…。



そんなことを考えながらとぼとぼ集合場所へ歩いていると…




トン、トンッ


えっ?

振り返ると、カエデちゃん。



「おはようっ!

今日からいよいよ修学旅行だね!

楽しみー!」

「お、おはよう…。」


うわぁ、日常会話もままならなくなってる…。

最悪だ…。


「どうしたの?気分悪い??」

「いや、そんなことないよ…。

た、ただ…。」

「ただ?」


あっ。

つい口から出そうになったけど、直感でまだ早いと感じた。

いくらカエデちゃんでも、私の話を聞いたところで

気まずくなっちゃうだけだろうから。


「や、その、あの…、

ちょっと乗り物酔いが不安で…。」

「そっか!あ、じゃあ、これあげるね。

はい、キャンディー!」

「あ、ありがとう…。」


上手く誤魔化せた…かな。

うーん、こんなんで大丈夫かな…。

女の子とも普通に話せない、こんな私。

私だって、最初からこんなんだったわけじゃないけどさ。


挨拶ですら、まともにできない私なんて、

このクラスで本当にやっていけるのだろうか…。
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