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(R18) 行かないで青春 (HQ)

第7章  少年期の終わりは時として (R18:日向翔陽)



 轟々と外壁に叩きつけられる水滴。

 ひどい雨が、降っていた。

 風が荒狂う。
 雨粒が巻きあげられる。
 横殴りの、豪雨。

 樹枝にしがみつくことを諦めた若い葉が、これでもかと窓にぶつかり、そして殴打する。


 バタッ タタッ バタタッ


 くぐもった衝撃音が部屋を満たす。

 他には、何も聞こえない。何も。









「……や、めて、……翔ちゃん」











 バリバリバリッ──……!

 劈くような雷鳴が、地を揺らした。

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