第4章 水仙姫《1》
2度目の絶頂でとうとう膝立ちも出来なくなり、仰向けに寝かされた。
全身がぐったりと重い。
声を出し過ぎて頭が痛い。
アイマスクで視界が塞がれている為、どこか一部でも触れていないと不安になる。
縋るようにエルヴィンと手を繋ぎ、荒い息を吐く。
エルヴィンは優しく私の頭を撫でながら、短く優しいキスを何度も降らせてくる。
くすぐったいながらも、心が満たされる。
唇、おでこ、目尻、頬、耳元、首、鎖骨…次第にキスが激しくなっていき、鎖骨の辺りに来たときには噛みつくようなキスになっていた。
「…っふ、ンッ」
ぞわぞわと快感が背を這って行き、腰が浮く。
浮いた場所に腕を回され抱き寄せられる。
温かくて、やっぱり人肌がないとだめなんだろうなぁなんて頭の隅で考えてしまう。
そっと胸に触れられて、びくりと身体が跳ねる。
敏感な先端をねっとりと攻められると堪らない快感に溺れてしまう。
「や…ぁんっ、も、だめぇ…」
これ以上気持ち良くなったらおかしくなる。
力の入らない腕で抵抗して、エルヴィンの胸を押してみても、びくともしない。
「そろそろ私も気持ち良くなっても良いかな?」
そっと耳打ちされて、うつ伏せに寝かされる。
腰を少しだけ持ち上げられて、一気に熱くて硬いモノが押し入ってきた。
「あぁ────────っ!」
指では到底与えられない圧迫感に息が出来なくなる。
ゴリゴリと中を擦るエルヴィンの動きに、堪えきれない濡れた声が漏れる。
あっという間に全てが真っ白になっていく。
「やあっだめっ!だめ!イっちゃうっ!!」
「いいよ…俺も…っ」
何度か激しくピストンされたかと思うと、中でエルヴィンがびくびくと跳ねて私の上に被さってきた。