第1章 百日紅の夢
夢見ていた初夜とは、初体験とは180度違った。
甘くとろけるような夢を見ていた。
現実はなんと激しい物なのだろう。
ただ胸を愛撫されただけなのに息が切れる。
リヴァイ兵長の冷えた手のひらが胸に
触れるだけで身をよじらずには居られない。
「デカい割には感度が良いな」
鼻で笑われながら見下されているにも関わらずそれにさえ感じている自分が信じられない。
「ッ!?いやぁっ!」
下半身を弄られ下着の上から割れ目をなぞられる。
そこは自分で触れなくともはっきりとわかるくらいに濡れている。
「エルミ濡れすぎだろう?」
耳元で熱い息と共に放たれた言葉がまた私の羞恥心を煽る。
「ちょっと胸を弄っただけでこれとはとんだ淫乱だったな」
「そっんな…こといわ……なっいでっ!」
しつこくなぞり上げられる快感に抵抗しながら何とか逃げようと力の入らない身体を捩る。
濡れた音がくちくちと耳に届いて顔から火が出る様だ。
「まだ下着の上から触っているだけだ。なのに何だこのだらしない濡れ方は」
「やっ!いやぁっ!もう言わないで!」
冷たい視線と執拗な言葉で身体が熱くて堪らない。
下着の上からなぞられるだけではもう頭がおかしくなりそうだ。