第1章 百日紅の夢
「ふむ、声は良いな」
冷たい視線が私を射抜く。
私に馬乗りになって全身を値踏みするように見られて殴られた様な羞恥心が沸き立つ。
「名前はなんと言ったか?」
私の目を見つめながらリヴァイ兵長の濡れた舌が私の胸の突起に触れる。
「ひぅっ!」
身体がびくんと跳ね上がるような鋭い刺激にまた声が漏れる。
自分でも聞いたことのない高く裏返った声。
もう恥ずかしくて死にそうだ。
「鳴くのは構わんが、オレの質問にはきちんと答えろ」
先ほど舐められた場所でしゃべられて濡れた箇所に彼の吐息が掛かる。
それが有り得ない快感で背中が反るのを止められない。
「ッア──っ!エルミっですっ!エルミですっぅあ!」
「そうだ。ちゃんと答えられるじゃないか」
視線は変わらず私の目を見ながら再び同じ箇所を噛む。
途端に全身を痺れるような快感が走っていく。