第1章 百日紅の夢
(ちょっと待って!“なぞられるだけでは”ってどういうこと?)
快感で頭が働かない。
部屋には自分の荒い息と濡れた音だけが響いている。
「欲しいなら自分でねだれ。どこに何が欲しいかはっきり言うんだ。」
またしても耳元で囁かれる。
自然と腰が浮いた。
それによって兵長の指が食い込んだ。
「きゃああぁ──っ!?」
信じられない位の快感、と呼んで良いかわからないくらいの刺激が私を貫いた。
腰から下が痙攣している。
急に肩を押さえ込まれた。
「誰が勝手にイって良いと言った?」
リヴァイ兵長の冷たい視線が突き刺さる。
ぐるりと身体を反転させられ、四つん這いのような格好にさせられる。
兵長のベルトをはずす音が聞こえた途端になにをされるのか理解した。
「い、いやっそれだけはいやぁっ!」
勝手に涙が零れる。
全く身体に力が入らない。
「オレの言うことを聞かないお前が悪い。それともその無駄にデカい胸でオレをイかせることが出来るのか?」
冷たい笑いを浮かべて私の下着を剥ぎ取る。
足をばたつかせて抵抗しても、力に押さえられて結局なにもできなかった。