• テキストサイズ

百日紅の夢[進撃の巨人]【裏】

第2章 ヘリオトロープの恋


リヴァイさんは私の涙が止まるまでずっと待っていてくれた。

肩に掛けたままのタオルで涙を拭われて、目を見つめられる。
見つめられることも勿論だけど、子供みたいに泣いたことが恥ずかしくて、顔が赤く染まるのが自分でもわかった。

無言で近づいてくるリヴァイさんの顔に自然と瞼が閉じる。
触れるか触れないかの淡いキス。

目を開けると真っ赤なリヴァイさんが。
目があった瞬間手のひらで目を覆われた。

「…少しこっちを見るな」

初めて聞く焦ったようなリヴァイさんの声に緊張しているのは自分だけではなかったのだと気づいた。

「…はい、見ません。だから、もう一度…お願いします」

目を閉じてリヴァイさんを待つ。
手のひらがそっと外されて、再びお互いの唇が触れ合う感触。

啄むように短いキスを繰り返す。
熱く、湿った吐息が重なり合って、頭がクラクラする。
恥ずかしくておかしくなりそうなのに、何度も唇を重ねる内に頭の奥がじぃーんと痺れて恥ずかしさが麻痺してきた。
/ 47ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp