第2章 ヘリオトロープの恋
ほこほこと温もった身体に冷たい水が美味しい。
部屋に戻るとリヴァイさんが冷たい水を入れてくれた。
水差しをサイドボードに載せてきたリヴァイさんが私の隣に座った。
「…エルミオレが怖いか?」
「!?」
思いも寄らない質問だった。
「そ、そんなことありませんっ!!」
「ではなぜ近寄らない。それとも嫌なのか?」
真剣な目で見つめられる。
自然と涙が溢れてくる。
「そんなこと、無いです…ただ…は、恥ずかしくて……」
嗚咽と恥ずかしさで上手く言葉にならない。
涙はボロボロと止めようもなく溢れ出て、一緒に思いもこぼれ落ちた。
「ほ、ホントは…っ、もっ…もっとちか…くに、居たいっ し、お…お話しっだって…したいっです…!!」
子供の様に泣きじゃくりながら、今まで言えなかったことをぶちまける。
リヴァイさんは少し驚いた後、そっと肩に手を添えてくれた。
私は細いのに意外なほど力強い胸にすがりついて泣きつづけた。