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【V6短編集】俺だけに見せて【裏有】

第1章 口実。【森田剛】


「いいよっ……挿れてっ……」

硬くて熱いものが、私のに触れた。
これが、剛の。

「……っ……!あっ…気持ちぃ…」

剛の漏らす吐息や声が、すごくいやらしくて、切なそうで。

「痛くない?」
「ちょっと……でも、大丈夫……っ」
「動くよ……?」
「んっ……いい、よ……私と、気持ちよくなろ…?」
「……っ」
「んんんんんっ!!あっ……はっ……ああんっ!」
「はっ、はぁ……っ……」
「気持ちいいっ……?んっ、あっ」
「すげぇ、いい。本当……最高……っ」
「私もっ……いいのっ……」
「ごめ……っイキそっ……」
「いいよ、イッて……い、からっ……」
「っ……」

私の中で、剛のが大きくなって、震えた。
荒い息が、ずっと部屋の中で生まれて消える。

「ずっと……」
「ん……?」
「ずっと、剛が好きだった……本当は、他の人と付き合ったこと、あったけど、だめだったの。こうやって、いざそういう雰囲気になると、剛の顔が浮かんで……。でも、剛とはいい距離だったから、それはそれで言うのが怖くて、ずっと中途半端に逃げてた」
「俺も」
「え?」
「俺もずっとの事好きだったよ。ずっと俺だけのものにしたいって思ってた。でも、一緒だよ。拒否されるのが怖くて言えなかった。お前が俺の家に来なくなるのが嫌で……でもさ、もう我慢の限界だったみたいだわ……」

剛がぎゅっと抱き寄せて来た。
細くて、頼りないように思えた身体が、意外としっかりしていることに気付く。

「俺はを、俺だけのものに、ずっとしたかったんだよ」
「……うん」
「……愛してる」
「……うん、私も。愛してる」
「これからは……恋人として、俺の部屋に来てくれる?」
「ふふっ……うん。恋人として、傍にいさせて」
「……よっしゃああああ……!!やっとだよぉ……!」

剛がそう言ってガッツポーズを作るのを、私はただ幸せな気持ちで、笑って見ていた。



「あ、その顔も。俺だけに見せてな」




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