• テキストサイズ

【マギ*】 暁の月桂

第16章 緋色の夢 〔Ⅰ〕


祠の入り口まで足を進めたハイリアは、その中の暗さに驚いて足を止めた。

入り口は、闇のようだった。一寸先がどうなっているのかもわからない。

たいまつでもなければ、入れないように思ったが、ムトの言葉を思い出して気合いを入れ直した。

―― 大丈夫だ、きっと行ける!

ムトたちの思いを、願いを、約束を、無駄にするわけにはいかなかった。

ハイリアが覚悟を決めて、その入り口に一歩足を踏み入れると、なぜか地面を踏む感触はなく、体が吸い込まれていくような感覚がした。
























/ 677ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp