第3章 俺の縄張り。
最近よぉ、俺の縄張りに入って来た奴が
いるんだよ。
毎朝、コウジと近くの公園で散歩するんだがよ、そこで会う女がいてよ、どうやら、コウジの事知ってるみてぇなんだよな。
コウジも、しゃべってんだよな。
でも、ちょぉっとぎこちねぇんだよな。
俺はピィンとキタね。
え、何がって?
あれだよ、あれ。恋だな。
まぁ、見てる限り、二人とも
モジモジしちまってよぉ、
見てらんねぇな、じれってぇなぁ。
でよ、コウジが酒飲みながら言うんだよ、
『カンタ、聞いてくれよ』
ってな。さみしいよな、酔っぱらいが。
どうやら、コウジの片思いらしくてよ、
「ゴフクヤ」ってとこで知り合ったらしいんだよな、よくわかんねーけど。
だってよ、コウジ、もう何言ってんだか、
わかんねー位、飲んでんだよ。
おい、明日の散歩、大丈夫だろぉな。