第2章 俺のご主人コウジについて。
俺は今、窓から外を眺めてる。
何でか、って、わかってんだろ。
聞くなよ。
窓の外には、仲間が待っていた。
「おい、カンタ。何で出て来ねぇんだ?」
「おぅ、今日は、『オルスバン』ってヤツだ。飼い主に頼まれたんだよ、全く参るぜ。」
「今日は、出れないんだな。」
「そうだ、わりぃな。またな。」
昨日、あれから、こっぴどく叱られたさ。
コウジの奴ァ、話が長い。
まずは、俺が生まれる前から、つまり
母ちゃんの話から始まり、コウジは母ちゃんの話を延々と話すんだよ。
言っとくけどな。
この話は初めてじゃねぇんだ。
コウジが落ち込んだ時、ご機嫌に飲んで帰って来た日、あとは俺がコウジと出会った日、そんで、…俺が悪さをした時…(-。-;)
延々と母ちゃんから続く俺への愛情を
夜通し聞かされる…本当、長ぇぞ…
聞き終わったら、また気絶だぜ。
『カンタ、お留守番頼んだぞ。』
爽やかな笑顔で、出掛けていったぜ…
とりあえずフテ寝するか…。
いいか。コウジはな。
いい奴だが、話は長い。
しつこいし、くどいぜ。
悪さはしない方がいい。