ごめんね、素直じゃなくて【アイナナ】R18*完結*
第7章 Lovin’ you
「ん?どうした?顔が紅いぞ」
「うん……」
「なんだ?ビール1杯で酔っ払ったのか?」
「かな?」
本当はビールなんかで酔っ払ってなんかいないよ。
恥ずかしくて言わないけど、楽の姿を見て恥ずかくなっているだけ。
シャワーを浴びてきた楽が……色っぽいんだもん!!
腰にタオル、髪の毛は濡れてるし
(前にも見たけどさ、あの時はじっくり見てなかったんだもん)
目のやり場に困ってしまう。
「ふーん」
「……なに?」
「おまえさ」
「なによ」
「俺に見惚れてたのか?」
「っ……」
うれしそうな顔をして言うな!
「だろ?」
「違います!」
「へぇ……」
「な、なによっ」
「俺はおまえに見惚れてた」
「え?」
私の隣りに腰を降ろすと大きな手が優しく頬を撫でていく。
「おまえのバスタオル姿に……な?」
「っ……」
だめ!
もうダメ!!
心臓が持たない。爆発しちゃう。頭がくらくらする。
恥ずかしいやら、照れくさいやら、どうしていいのかわかんない。
この場から逃げ出したい。
楽ってこんなに格好良かった?!
まるで初めて楽に抱かれるみたいで、緊張感が半端ない
(前はこんなに緊張しなかったのに)
「……」
「ぁ……」
このキスを受け入れたら最後までするんだ……そう思ったら身体が震えてくる。
唇が触れただけなのに震えが止まらない。
でも、身体は熱くなっていく。