ごめんね、素直じゃなくて【アイナナ】R18*完結*
第2章 TRIGGERの楽と天
「なんでおまえがここに?」
「黙って!!」
「はあ?」
天と知り合いだっていうのがバレて実は楽とも知り合いなんてバレたくない。
振り返ると4人はスマホを見ながらなんだか話に夢中になってるみたいでこっちには気付いてない
(不幸中の幸いってやつよね)
「どなたかと勘違いしてるんじゃないんですか?」
「はあ?どうしたんだ?」
「はじめまして、美樹のマネージャーをしていますです。ライブ素敵でしたよ」
「なんだよ。まるで他人行儀な言い方しやがって」
(他人なんだよ!!)
つか察してよ。
これだけ私が知り合いじゃないオーラだしてるんだから。
「ん?マネージャー?」
「はい、そうです」
「あいつか?」
楽の視線が美樹を捉えている。
間近で見る楽は……
悔しいくらいにイケメン。
あの頃よりも更にイケメン度が増したんじゃない?
胸がざわつく。
封印していた楽への想いが溢れそうになる。
やだな……
自分の感情を持て余すのって
「無駄な動きが多すぎ。だから、サビの途中でブレスがはいるんだよ」
「でも、そうしないとダンスが……」
「いい? 見て……こうやってステップを踏んで……」
「うわっ!動きが滑らか!!」
「くすっ(素直な反応。なんだか構いたくなる)」
「なあ、。連絡先教え……」
「?!天!!私の美樹にさわるな!!」
「おい!(俺の話をスルーすんなよ)」