第7章 あなたと紡ぐ音☆セシル
舞「お待たせいたしました…」
いつもよりやや大人しく声をかける。
その声にセシル先輩が振り返って…
セシル「ファンタスティック!!舞、とっても素敵です!」
そう私は着物を着ていた。
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十分くらい前…
琴を抱えた私は自分の服装について迷っていた。
別にこれで弾けないわけではないが、やるなら完璧にやりたいっていう自分もいる。
(別にこのままでよくねー?)
(でもやるなら着物で…!)
(待たせてしまうのもダメではないですか?)
あれこれ考えていると、
(着物、セシル先輩、喜ぶんじゃ…?)
その一言で私は着替えることを決意した。