第5章 happy birthday☆トキヤ
まさか…!
メールを見てそのまさかが現実ってことがわかった。
『材料が足りなくなったからみんなで買ってくるねー!トキヤ連れてくるのはちょっと待って!!』
自分でも顔が真っ青になるのがわかった。
舞「…!ごめんなさい!私のせいで……!」
せっかく手伝ってもらったのに…!
全て台無しにしてしまった…!
私の目からは涙があふれ出した。
唇をぎゅっと噛む。
さっきの甘い感触とは違う。
痛みだけが唇に残る。
すると突然肩を抱かれた。
(…!?)
その温もりはやっぱりトキヤ先輩のものだった。