第5章 happy birthday☆トキヤ
私は自分の頬を思い切り左右へ引っ張る。
舞「…いひゃい。」
えっ?なんで?
これは現実なの…?
混乱する私を見て、トキヤ先輩は楽しそうに笑った。
トキヤ「あなたは…相変わらず面白いですね。」
舞「…!だって!……だって夢かと思って…!」
トキヤ「全て本当のことですよ。……試してみます?」
トキヤ先輩の顔がゆっくりと近付いてくる。
そして。
トキヤ先輩の唇が、わたしのそれと重なった。
(…柔らかい。……それに温かい…)
その温もりは私の心まで温かくさせた。
トキヤ「これでわかりましたか?」
舞「はい…好きです。トキヤ先輩。」
これが私の素直な気持ち。