第5章 happy birthday☆トキヤ
ただ夢中で走り続ける。
夢中すぎてスマホのバイブにも気付かなかった。
トキヤ「高上さん!どこに行くのですか!?」
ですよねー!まぁ、とにかくついてきてください!お願いします!
そう答えたかったのだけど、
舞「ハァハァ…ついて…きて…ください…ハァ…おねがい…しま…す…」
全力で走り続ける私はそう答えるのが精一杯だった。
舞「ハァ…ハァハァ…ふぅ。」
談話室の前で私は止まって、息を整える。
トキヤ「…大丈夫ですか?」
なぜここに連れてこられたかより先に私を心配してくれる。
やっぱり優しいな。
胸がキュッとなる。
舞「いきなりすみません。でも楽しんでもらいたくて…」
キィィとドアを開ける。
舞「お誕生日おめでとうございます!」
2人が入った後でドアを閉める。
部屋は真っ暗になった。
………?
………………………??
…………あれ?