第4章 GAME☆レン
舞「…なぜあなたは、私にかまうのですか?……私はただの『人形』なのに…。」
この言葉には、彼女はもちろん、
私の気持ちも入っていた。
(いつもいつも私を惑わして…)
いきなり、ぐっと強い力で引っ張られる。
(えっ!?)
気付いたときには、私の涙はレン先輩の舌に吸い取られていた。
私は顔が赤くなりそうになるのを必死で堪える。
私を抱きしめたまま言葉を続けた。
レン「…君は人形なんかじゃない。…人形は涙を流さない。……人形がこんなに温かいはずがない。」
じっと見つめられて、目をそらしたくなる。
でもそれも許されないくらい目が、
…心が捕らわれる。
レン「君は、俺が愛するただ1人の女性だ!」
舞「…っ!」
あぁ私、この人が狂おしいくらい好きなんだ。
舞「…好き。」