第4章 GAME☆レン
舞「…やりませんよ。」
この沈黙を破ったのは、
やや平静を取り戻した私だった。
レン「なんで?」
本当に不思議そうに尋ねるレン先輩。
舞「なんでって…私はデビューしなきゃならないし。」
レン「恋を知れば、演技にも役立つよ。」
舞「そ、それはそうかもしれないけど…」
レン「それとも。」
私の言葉は遮られる。
レン「俺に惚れてしまう…ゲームに負けるって思ってるから?」
…プチッ。
私の中で何かが切れた気がする。
お願いだから乗らないでください!!!
舞「惚れるはずねぇだろ!!やってやるよ!そのゲーム!!!!」
あぁぁぁ!!!
私の思いとは裏腹に啖呵を切ってしまった。
ーこうして運命のゲームは始まった。