第8章 大きな壁☆真斗
舞「ううっ。…ま、さ…」
零れ落ちていた涙の粒は、やがて連なり私の頬をぬらし続けた。
色々な気持ちが絡み合って上手く言葉に出来ない。
それでも今伝えなきゃ行けない思いがあった。
舞「わ…たし、仕事…続けるっ!!」
それだけ言って言葉を紡げなくなった私を、真斗は優しくなでてくれた。
真斗「良かった…!お前がそう言ってくれて嬉しい。……お前の一番のファンは他でもないこの俺だからな。」
優しい言葉。
あなたの言葉は私の中に入り、すっととけ込んでいくんだ。
舞「ありがとう…真斗、大好き!」
私達は周りに誰もいないことを確認して、そっと唇を重ねた。