第8章 大きな壁☆真斗
数時間後、私と真斗は会社の倉庫にいた。
舞「どうしてここに…?」
倉庫と言っても、とっても広い。
片づけられてはいるが、下手したらここで迷子になることだってあり得る。
真斗「お前に見て欲しい物があってな。……ああ。これだ。」
そう言って真斗は手紙やプレゼントの束を指した。
舞「これ、は?」
山のように重なっていて、思わず呆然としてしまう。
真斗「全てお前に届けられたものだ。お前が入院することがニュースになって、全国から送られてきたんだ。」
舞「ええっ!…本当に?」
信じられない。
真斗「本当だ。みんなお前の演技を認め、求めてくれてるんだ。」
私の体の中から熱いものがこみ上げ、それは涙となって零れ落ちた。