第8章 大きな壁☆真斗

それから、すっかり回復した私はオーディションのため会場に来ていた。

そこは私が前、負けたって初めて思った場所。

だからなおさら負けられない。


みんなが支えてくれた。

だから恩返しがしたい。

私の演技で。真斗が好きだって言ってくれた演技で。


私は大きく息を吸った。

舞「高上舞です！よろしくお願いします！！」



これからも大きな壁に道をふさがれるかもしれない。

でも大丈夫。

あなたがいるから。

そして、あなたを支えていきたい。


２人で一緒に進んで行きたいんだ。