第8章 大きな壁☆真斗
舞「ありがとう…!」
ようやく泣きやんだ私は、真斗に微笑む。
真斗「礼など良い。お前の笑顔が見られただけで…!……それにお前に礼を言われる資格など無いからな。」
少し悔しそうに、俯く。
舞「…え?……どういうことですか…?」
その言葉の意味が理解できなかった。
私を救ってくれたのは、真斗なのに…
真斗「俺は…お前が苦しんでいるのに気がつかなかった。……お前に言われて初めて気がついた。」
舞「…え?」
はい?どういうことですか!?
私、今日1ヶ月ぶりに起きたはずなのに…!?
やっぱり私の中に何かが…?
(いや、気付けよ!)
思わずというように突っ込まれる。
その直後、耳を疑うような言葉が聞こえた。
真斗「あれは他のお前と言えばいいのか…いつものお前とは違う人格と1ヶ月ほど話をしたのだ。」