第8章 大きな壁☆真斗
真斗「お前は演じられない自分など側にいることが出来ないと言ったな。…だがにはお前が必要だ。そばにいてほしい。」
舞「でも、私は演技以外何も出来ない…空っぽになっちゃったみたいで怖いんです。」
自分でもわからなかった本音が漏れる。
真斗「なぜ演じられないと思ってるんだ?誰だって壁にぶつかることはある。…しかしそれは乗り越えることが出来るのだ!」
舞「か、べ…!」
真斗「ああ。俺はお前の演技が好きだ。…いや演技ではなくて素なのかもしれないが……そう思っている者はたくさんいる。だから、お前は乗り越えられる。」
優しい微笑みに私の中で何かが弾けた。
舞「う…う…うう…ああああ!!!」
涙が止まらなかった。
子供みたいに泣きじゃくった。
真斗はそんな私を優しく抱き締めてくれた。
私もギュッと抱きしめ返した。