第8章 大きな壁☆真斗
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どれくらい時が過ぎただろう。
そう思えるほど長い長い沈黙だった。
真斗「俺はお前が好きだ。どんなに遠く離れていても、お前を愛している。…お前は違うか…?」
沈黙を破ったのは真斗だった。
舞「…私もあなたが好き。……でもだから一緒にいてはならな…っ!」
私の言葉を遮るように口が塞がれた。
舞「…う…んん…」
いつもの優しい軽いキスとは違う、強引なキス。
真斗「そんなこと言うな…」
寂しそうな声に心がキュッと痛くなる。
舞「まさ…んんっ!」
『真斗』そう呼ぼうとした隙をついて…深く侵入される。
呼吸もまともに出来ず、くらくらする。
いつもとは違う…そんな彼に酔いしれる。
私はいつかみたく何も考えられなかった。
でも前みたいに苦しくなく、残るのは幸せな気持ちだけだった。