第8章 大きな壁☆真斗
真斗「なにを…なにを言っているんだ…!?」
先ほどとはまた別の驚きがこもった目で私を見つめる。
舞「私は何も出来ない…あなたのそばにいる資格なんてないんです…。」
真斗「そんなことはない!」
舞「…っ!」
強い声に一瞬心が揺らぎそうになる。
真斗が好きなの…だからダメ。もうそばにいられない。
舞「そんなことあります!!」
その甘えを捨て去るように、きっぱりと言った。
舞「私はもう演じることが出来ない!自分の演技がわからない!…もうシャイニング事務所の一員ではいられないんです!!……真斗とは、天と地ほどの差が出来ちゃう…そんな奴があなたのそばにいてはならないんだ!!」
堰を切ったように言葉があふれ出した。
真斗にも自分にも言い聞かせるように。