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うたプリ 秘密の初恋

第8章 大きな壁☆真斗



ーオーディション会場。

いつも通り私は私なりに演じていた。

今回の役は女帝気質の強めの女性。

なんだか最近、おとなしめの清純系ばっかりだったから、こういう役もやりたかった。

あーやっぱり楽しっ!

上機嫌で他の人の演技を見ていた。


でもそれも長く続かなかった。

「柳沢美帆です。よろしくお願いいたします。」

(…空気が変わった!)

ピンと張りつめたのを感じた。

(凄い…!)

まだなにも言っていないのに、とてつもない迫力。

役にはまっている。


…思わず息をのんでいた。
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