第7章 あなたと紡ぐ音☆セシル
舞「そ!それは…!」
思わず声が裏返る。
(どういう意味なんですか…?)
そう言いたいけど声が出ない。
口がパクパクと動き、間抜けな顔になっているのが自分でもわかる。
セシル「…いるのですね。」
そう言って私を解放する。
ふとセシル先輩の瞳に悲しさが宿ったような気がした。
胸がズキッと痛む。
(……?)
今までに感じたことのない痛みに違和感を覚える。
(私に、好きな人…?)
誰かを好きになる気持ちなんて、わからない。
いつの間にか、誰かを好きになったのだろうか…?