第7章 あなたと紡ぐ音☆セシル
セシル「舞の歌声聞いたことがありません!」
私が最も恐れていたときは、突然訪れた。
舞「それは…!」
いや。無理。歌だけは…
セシル「舞!何でもいいので歌ってみてください♪」
舞「うっ…」
(そ、そんな顔で見ないで…!)
舞「歌は…その…苦手なので……」
デビューに必要だとしても、出来ることならなるべく避けたいことだった。
セシル「練習すれば上手くなります!」
ごもっともなんですが…
やるしかないのか……?
私は覚悟を決めた。
舞「へ、下手でも笑わないでください!!」
そう前置きして、割と得意である曲を歌ってみた。