第6章 青峰大輝【R18】
「一応人が居なくても、図書室は静かにする所なんです」
「なんだよそれ、めんどくせぇなぁ……」
ボリボリと頭を掻きながら
カウンターに腰掛ける青峰くん。
「カウンターは椅子じゃありません」
「うっせぇ……」
そう言いつつも
カウンターから腰をあげるあたり
聞き分けはいいのだ。
「それで、どんな雑誌が読みたいの?」
読んでいた本のキリが良くなったので
栞をはさみ青峰くんに向き直る。
「何読んでんだよ?」
「うわっ!!?」
顔を上げると
目の前に青峰くんの顔があって
思わず大きな声が出てしまった。
ブックカバーが掛かっていて
私が何を読んでいるかは
パッと見ではわからない。
わかられては困るから
カバーをつけているんてだけど……。