第1章 少女を変えたもの
「なあ、おい。お前は死にたいのか?」
『え·····?』
目を開けるとそこには男の兵士が立っていた。
「お前は死にたいのかと聞いている」
『死にたいわけではないけど、生きる希望を無くした。それだけ』
巨人が迫ってきた。
「あそこに倒れているアレはお前がヤったのか?」
『ただの復讐』
「お前はやつらを全部殺したいと思わないか?あいつらが憎くないか?」
『殺したい。憎い』
「なら、生きろ。そして、調査兵団に入ってこい」
それから5年。
わたしはやつらに復讐するために訓練にも耐え抜いてきた。
そしてわたしは訓練成績上位10名に選ばれ、"例外"の首席に選ばれた。
"例外"というのは、わたし以外に首席がもうひとりいるからだ。
彼女の名は、ミカサ・アッカーマン。
そして、わたしは憲兵団の誘いを断り、調査兵団に希望した。
そして、彼女、ミカサ・アッカーマンも。