第9章 地獄篇 R18
「そろそろ、私も・・・頃合いでしょうか」
着流しを肌蹴る鬼灯様。
白くがっしりした体は
仄暗い明りの下で妖しさを放っていた
改めて覆いかぶさるようにして、私の体を上から抑え込み
ソレが宛がわれた
ゆっくり、押し付けるように、
やがて肉を割って入り込んできた
「っ・・・ああっ・・・」
「痛くないですか?・・・動きますよ」
少しずつ、前後に動かされる
最初は異物感と少しの痛みはあったけど、
肉と肉が擦れ合ううちに
深い所から違う感覚が頭をもたげる
ぶつかり合う肉の音と、混じりあう粘液の音
互いに深く口付け合い、舌を絡ませる
その感覚が、相手の物なのか自分の物なのかの区別もつかなくなってくる
体の奥底から来る、異様な快楽の感覚
飲まれてしまいたい一心で、互いを求めあう速度が増す
「っ・・・ほ・・ずき様っ・・・私っ・・・」
「・・・私もです。いきましょう。一緒に」
互いの言葉が合図になり、脳裏に火花が散る
体の真ん中に熱が放射される感覚
あぁ、私たちは、
この瞬間だけ
ひとつになったんだ