第6章 錆びた扉の桃源郷 ※R15くらい
気が付いたらもう夕方。
それから皆で雑多とした後片付けをして、皆で夕食を囲む。
「実はさー、僕女の子と遊ぶのはしょっちゅうだし、連れ込むのもしょっちゅうなんだけど、一緒に暮らすっていうの、初めてなんだよねー!ワクワクするー!」
紹興酒を片手にニコニコする白澤様。
「もし、手ぇ出して来たら倉庫にすぐ逃げてきて下さいね!?」
「住処まで追い出して、すみません、桃太郎さん」
「気にしないで!俺、鬼灯様にお世話になったから、何か力になりたくて」
おやすみなさいと扉を閉め新しい寝床へ帰って行く桃太郎さんを見送った私達。
「さて、槐ちゃんも疲れたでしょう?さっきお風呂を沸かしておいたから入っておいでよ」
脱衣所で服を脱ぎ、浴室に入ると
浴槽のお湯の上に蓮の花がぷかぷかと浮かんでいた。
体と髪を洗い、蓮の浮いた浴槽にそっと体を沈める。
あー・・・・・・・ごくらく・・・・・
ゆっくり目を閉じて、頭を空っぽにする。