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【鬼灯の冷徹】ダイアード災厄

第2章 最悪な目覚め




―うぅっ…


頭が痛い。それになんだか、体が熱い。
まるで蒸し風呂の中にいるような。


そっと目を開けてみると私はその光景の中に倒れこんでいた。



なに、ここ…



淀んだ空気、灰色の空、
広がる荒野、ざらつく口内
それと、むせるような…血の匂い、だろうか?

夢にしては随分と現実味がある。
ここに来る前の出来事を思い出そうとしても、
頭が混乱してしまって思い出せない。


上体を起こし、目の前に広がる光景に私はぼんやりと昔本で見た風景を思い出していた。


「まるで、地獄・・・」

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