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びゅーてぃふる ❦ ふれぐらんす【気象系BL】

第9章 ❦ SPECIAL THANKS ❦ Vol.2








部屋に充満する、焼きたてのクッキーの甘い香り
バスケットにおしゃれなワックスペーパーを敷いて
プレーン、ココア味、チョコチップ、マーブル
4種類のクッキーを並べた


「上手に出来たね。
よく頑張ったね、智」


褒められると、嬉しいけどなんだか恥ずかしくて。


「味は保証出来ないけど…」

「一個食べてみてもいい?」

「うん、」

「いただきます」


潤さんがチョコチップのクッキーを手に取り、口に運ぶ

ちょっとドキドキする
大丈夫かな
ちゃんと出来てるかな…?


「うん、サックサクで美味しい!
智も食べてみて?
はい、あーん」


潤さんが齧ったクッキーの残りを
ポイッと口に入れられる


…あ。美味しい。
甘さ控えめで、紅茶と合いそうだ


「ね? 美味しいでしょ?」

「…うんっ」


自慢気に言うからなんだかちょっと可笑しくなって
笑顔で頷いた


透明なフィルムでバスケット毎包んで
赤いリボンをかける


「皆、喜ぶよ」


潤さんがそう言うとなんだか本当に喜んでもらえそうな気がするから、不思議だ
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