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びゅーてぃふる ❦ ふれぐらんす【気象系BL】

第9章 ❦ SPECIAL THANKS ❦ Vol.2


午後にもう一度取りに来ると伝えて、僕達は店を出た


「近くで軽くショッピングでもして、それからランチにしようか」


軽くショッピング…
なんだか嫌な予感がする


「和也に似合う物なら何でも、」

「しょっ…翔さんっ…! 僕の物はもういいですっ…いいですからっ…!」


時々買い物に連れ出してくれるけど
毎回毎回、山の様に買い与えようとするから困ってしまう
欲しい物なんて何も無い
翔さんが居てくれたら、僕はそれだけで…


「和也は貪欲だなぁ。遠慮すんなって」

「遠慮じゃなくて、そのっ…」

「じゃあ、行きたい所は?
したい事とか、和也の望むものなら何でもいい」


僕の望むもの…?
翔さんの側に居たい
この身が滅びるまで、ずっと一緒に。
それ以外に思い付かない

熱い眼差しを見つめ返すと
言葉は無くても互いの想いをひしと感じる


「はぁ…我慢してたのに、」

「えっ…?」

「そんな目されたら簡単に決意が揺らぐよ」

「あの、…翔さん…?」



「今すぐ和也が欲しくなった」

「…っ!」

「和也は…?」

「…っ、僕もっ…」


頬が、熱い
胸の鼓動がドキドキと煩い


「僕も翔さんが欲しいっ…」

「和也…」


僕の頬を一撫でするとギュッとハンドルを握り直し
翔さんが車を発進させた
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