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びゅーてぃふる ❦ ふれぐらんす【気象系BL】

第9章 ❦ SPECIAL THANKS ❦ Vol.2


❦和也Side❦




「いらっしゃいませ、櫻井様」

「「いらっしゃいませ」」


このお店のケーキは何度か食べた事があった
翔さんが買ってきてくれたり、櫻井家のメイドの田中さんが持ってきてくれたり。
だけどお店に来るのは初めてで、なんだか緊張してしまう


「今日は突然貸し切りにしてくれなんて無理言って悪かったね」

「とんでもございません。
いつもご贔屓にして頂きましてありがとうございます」

「今日は土産用なんだけど… 和也、」


翔さんの背中に隠れていたのに
グッと肩を抱き寄せられてそのままケーキの並ぶガラスケースの前に立った


「わぁ… 凄いっ…!」

「どれにする? 好きなの選んで」


どれにすると言われても…
こんなにあっては迷ってしまいます
生クリームのケーキ
チョコレートのケーキ
フルーツのケーキ
それから、これは…?
きっとどれも美味しいのだろうけど、食べた事の無いケーキの味は想像もつかなくて…



「全部美味しそうで…どうしましょう、」

「ははっ。じゃあ全種類買って行こうか」

「えぇっ?!」

「今日は何種類出てる?」

「30種類でございます」

「じゃあ、全種類を4個づつ。
合計120個用意してもらえるかな」

「畏まりました」


120個のケーキ…
凄い… 凄いっ…!
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