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びゅーてぃふる ❦ ふれぐらんす【気象系BL】

第8章 ❦ SPECIAL THANKS ❦


薄く明かりの点いたベッドルームでは
耳を澄ますと微かにシャワーの音が聞こえて
結局ドキドキは治まることの無いまま


「お待たせ」


しっとりと濡れた身体にバスタオルを巻いただけの姿に思わず息を呑んだ


「潤…」


ベッドの縁に座り
俺の頬を撫でる


「髪、ちゃんと乾かさないと風邪引くよ…?」


ホントは一秒でも早く翔を感じたいのに、


「時間勿体無いから、いい。
それに…そんな物欲しそうな顔見ちゃったら…な?」

「物欲しそうな顔なんかしてねぇっ…!」

「じゃあ俺の願望がそう思わせてんだ。
…潤に求められたくてたまんないから、」


翔はズルい
そうやって俺を煽って…

俺だって翔に求められたい
俺の事しか考えられないくらいに


「今余計な事考えてるだろ?
そんな暇があったら…」

「…っ!」


首筋にチリッとした痛みが走った


「俺と気持ちよくなる事だけに集中して?」


ゆっくりと重なる唇
身体から力が抜けて行く


「好きだよ、潤」

「翔っ…」

「ん…?」



「翔がっ…欲しい…」

「俺も潤が欲しい」


想いが重なった…
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