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びゅーてぃふる ❦ ふれぐらんす【気象系BL】

第8章 ❦ SPECIAL THANKS ❦








「ドS… 鬼畜… 人でなし…」


エアロバイクを漕ぎながら
死んだ魚の様な目で一点を見つめて
小山くんが呪文のようにブツブツと何か言っているのが聞こえる


「松本さんに感化されて先輩までドS化してるんですからね?! どーしてくれるんですかっ!
俺、もっと優しくされたいよ…」


翔の場合はドSってより帝王だろ。


「じゃあ、今日はこれで終わりにしますか?」

「この辺で勘弁しといてあげます」


この場に及んで上から目線とはいい度胸だ
ランニングマシンの速度、もう2UP位しとけばよかった


「おお、小山くん。久しぶりだね? もう上がる感じ?」


いつの間にかスタッフルームから出てきた山口さんが、小山くんに話しかける


「ご無沙汰してます、オーナー」

「何、仕事忙しいの?」

「まぁ…そんなとこです」

「大変だなぁ。 休みとかないの?」

「俺は明後日休みですよ」

「櫻井さんは?」

「先輩は明日休みの筈ですけど?」


明日…休みなんだ。
ってか山口さん、わざと聞いたろ…


「そうそう、良かったらキャベツ持ってかない?」

「キャベツ?」

「沢山あるから好きなだけどうぞ」

「マジですか!」


その後の二人の会話はよく聞いてなかった
翔は明日、仕事が休み…
一緒に住んでてもそんなことも知らないなんて
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