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びゅーてぃふる ❦ ふれぐらんす【気象系BL】

第7章 Eternal Burgundy


「ふ…」


今思い出すとなんだか笑える

あの時からもう潤は俺様ペースだったな
遅刻なんて知ったこっちゃないって
俺には信じられなかったけど…

でも

潤がそうじゃなかったら
俺達は出逢ってなかったんだよな…


「櫻井さん」

「…あっ、はい」

「そろそろ別のトレーニングをしてみましょう。どこを鍛えてみたいとかありますか?」

「え…あぁ……じゃあ腹筋とか」


そう言うとランニングマシンから降りるように言われて、なんだかでかいマシンの前に連れて来られた


「これは"アブドミナルクランチ"と言うマシンで腹筋を鍛えるものです。まずは軽くやってみましょう」

「はい」


そこへ座るよう促されると、静かに腰を下ろして
山口さんの指示通りにトレーニングをしていく

…その位置からはランニングマシンに乗る小山と潤の姿がよく見えた


「……」

「気になりますか?」

「…いえ?全然?」


そう言うと山口さんはクスクス笑った


「何がおかしいんすか…」

「いやだって…さっきからすごい見てるから」

「…見てませんよ」

「松本くんもすごい見てるし」

「え」

「何。喧嘩でもしてるの?」

「………どうですかね」





喧嘩ならまだ良かった

そのくらいのレベルだったら、俺達は離れなかったのかもしれない

あの頃のまま…いられたのかもしれない

でも俺達は…


そんな、一言で片付けられるようなもんじゃない
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