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びゅーてぃふる ❦ ふれぐらんす【気象系BL】

第6章 ブラコンですが、何か?


ラーメンがこんなに食べ辛いのは生まれてこの方初めてだった


「そんなに畏まらなくても大丈夫だよ!
皆イイ人達だからさ!」


イイ人達、か…
確かしょーくんもそう言ってたな
あの頃は…今目の前に居るこの人達に、嫉妬してたりもしたっけ


「雅紀君、」


一番奥に座ったスーツ姿の人が
サングラスを取りながら僕に話しかけた


「怖いか?」

「いえっ、そんな…!」

「翔の事が怖いか?」


途端に、その場がシンと静まる


「俺の責任だな…」

「え…?」

「翔をこっちの世界に引きずり込んだのは、他でもない、俺だ」

「…」


しょーくんは、この人に憧れて不良になった…?


「その頃俺は中学で裏を張っててな
翔と知り合ったのはたまたまだったんだけどさ
アイツ、強くなりたくてもがいてたんだ
俺に言ったんだよ
守りたい人が居るんです、ってさ」

「守りたい人…?」

「君の事だよ、雅紀君」

「僕…?!」

「だから俺は翔に喧嘩の仕方を教えた
アイツは元々、無闇に人を傷付けたりするような奴じゃないんだ
ただ、雅紀君の事になると見境が無くなる
それは…命を懸けても守りたいという、翔の捨て身の覚悟の証なんだよ
だからさ… そろそろ翔の事を許してやってくれないか…?」
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