第6章 ブラコンですが、何か?
金髪の上田さんと、茶髪の村上さん
二人はしょーくんや増田さんの仲間だった
「へぇ〜。 君があのマサキくんねぇ」
「翔くんて面食いなのか?」
「あ、あの…」
「で、雅紀くんオーダー何する?」
「あ、えと…辛味噌ラーメンにチャーシュートッピングで、」
「辛味噌チャーシュー入りやしたぁ!」
「上田センパイ、あと餃子二枚下さい!」
「餃子ニまーい!」
なんか、凄いとこに来ちゃった気がするな…
目の前に座る増田さんはニコニコしてる
なんなんだこの異様な状況は…
「らっしゃっせー!!」
店のドアが開いて上田さんが叫ぶと
「あれ? 増田、何やってんの?」
色違いのスカジャンを着た男の人二人と、その後ろに…
怖そうなスーツ姿の男の人
「岡田さん、森田さん、三宅さん、お疲れ様です!」
この人達も仲間なの?!
もう僕、帰りたい…
「友達?」
「あの、僕は…」
「櫻葉ちゃんの弟の雅紀くんですよ!」
ドヤ顔で言う、村上さん。
「へぇ…君がマサキなんだ」
「なるほどねぇ…」
スカジャンの二人に上から下まで見られて
まるで品定めされてるみたいだ
「ヘイ! 辛味噌ラーメンチャーシュートッピングお待たせしやしたぁ!」
…そして、睨みを利かせてラーメンを運んでくる上田さんと
黙って座ってるスーツ姿の人が怖すぎる