第6章 ブラコンですが、何か?
それから俺は
その辺の女を適当に抱いて
その後には決まって増田の家でカップラーメンを食べて
時々勉強を見てやったりなんかもした
夏休みはほぼ毎日のように一緒にいて
秋が過ぎ
冬が来て
迎えた、増田の中学卒業
翌日の高校の合格発表には
村上と、進学しなかった上田も付き添った
結果は見事合格
合格祝いに髪を控え目な赤に染めてやった
一年前のオレンジよりはだいぶマシだ
ついでに上田の髪も綺麗な金髪に染め上げた
俺は二年になった
二年になっても状況は何も変わらなかった
唯一、変わった事と言えば…
「総長ーーー!!」
「おま、その呼び方止めろや…」
夏前、俺は正式に総長に就任した
一年ぶりの白い特攻服は
時代遅れでなんだか気恥ずかしかった
目立つからなのか
よく因縁を付けられた
売られた喧嘩は買った
昔みたいに加減をしないで殴り続ける事はしなくなった
そして更に一年後
岡田さんと剛さんと健さんが、高校を卒業した
皆、それぞれの道に進んで行く
俺はどこに向かって歩いていけばいいのか…