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びゅーてぃふる ❦ ふれぐらんす【気象系BL】

第6章 ブラコンですが、何か?










「ねぇ、今日は泊まってくでしょ?」


裸の女が俺の背中にまとわり付く


「悪ぃけど」


その腕を解いてタバコに火を点けると
女はあっさりと身を引いた


「つれないのね」

「いつもの事じゃん」


そう、これはいつもの事…


「たまには単身赴任の旦那に電話でもかけてやれば?」

「翔とのエッチの声、聞かせろって言うの?」

「バーカ。違ぇよ
あんまり放置してると浮気されるよ?」

「願ったり叶ったりだわ
そしたら翔、私の彼氏になってくれる?」

「それ、なんの冗談?」


特定の恋人なんて
作るわけ無いだろ
心なんて…要らないんだよ


「酷いのね」

「あんたのやってる事のが酷いんじゃねーの?」


立ち上がり、上着を引っ掛けてドアに向かう


「また来てよ。気が向いたら」

「あぁ。気が向いたらね?」


振り返ることなくマンションを出て
そのまま増田の家へと向かった





「たーかひーさくーん! あーそーぼ!」

「ちょっ…! 櫻葉センパイ、ピンポン押してくださいよ!
深夜に大声出すの禁止っス!」

「ついクセでさ。 おじゃまー」


何故だろう、ここに来ると安心する


「腹減ってます?
それとも風呂入ります?」

「そういう時はさ
お風呂にする? ご飯にする? それとも、ワ・タ・シ♡?
って言うんだぞ?」

「えぇぇー…
俺、櫻葉センパイの嫁じゃねぇーし…」


そう言いながらも増田は
甲斐甲斐しくお湯を沸かして、風呂の追い焚きをしに行ってくれた
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