第6章 ブラコンですが、何か?
❦翔Side❦
「ちっちゃな頃からちっちゃくて〜♪」
「ヘイ!」
「15で小2と呼ばれたよ〜♪」
「ヘイ!」
「ナイフみたいに尖っては〜♪」
「ヘイ!」
「触るモノみな 傷付けた〜♪」
「L・O・V・E ラブリー櫻葉!」
「嗚呼 わかってくれとは言わないが
そんなに俺が悪いのか
ララバイ ララバイおやすみよ〜
ギザギザハートの 子守唄〜♪」
「櫻葉センパイ、Yeahー!」
「Yeahー!」
「増田! 調子はどうだ?!」
「Yeahー!」
「剛さん! 調子はどうだ?!」
「Yeah〜」
「健さん! 調子はどうなんだ?!」
「ハイハイ、Yeah〜
つーか、櫻葉。 お前、大丈夫?」
「大丈夫、って何がっスか!
俺はいつだって 大・丈・Boo〜!!」
グラスを手に取ると
健さんきそれをサッと掻っ攫われて
「ちょっとぉー! 何するんスか!」
「お前ねぇ、酔い過ぎ。
酒はもうお終いね?」
「えぇーーー…」
俺は荒れていた
理由は…口に出したくもない
「何があったか知らないけどさ、櫻葉らしくないよ?」
「俺らしいってなんスか!」
「まぁまぁ。そう突っかかるなって」
ウサ晴らしがしたくて
剛さんと健さん、それに増田に無理言って
カラオケに付いてきてもらった
俺が荒れている事の理由には雅紀が関係してるって
ここに居る誰もがわかっているはずなのに
誰もその事に触れようとしない
その優しさに…今はただ、甘えていたかった