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びゅーてぃふる ❦ ふれぐらんす【気象系BL】

第6章 ブラコンですが、何か?


総合体育館の敷地の中に入ると
ちょうど練習試合を終えた中学生達が
自転車置き場に集団で歩いてくるのが見えた
その中で一際目立つイケメン
…雅紀だ。やっぱ目立つな。



「しょーくん!」

「雅紀!」


俺に気付いて、大きく手を振りながら駆け寄って来る雅紀に
俺も手を挙げて応えた


「ごめんね、待った?」

「俺も今着いたとこだよ」

「よかったぁ〜」


駅までの道を並んで歩く
手を繋げないのがもどかしい


「練習試合どーだった?」

「勝ったよ! シュートも決められたし!」


1年生ながらにスタメンの雅紀は、バスケ部の期待のホープだ


「頑張ったな!
帰ったらご褒美な?」

「ごっ、ご褒美?!」


途端に顔を赤くする
あー、可愛い!
ギュッと抱きしめたい気持ちを押し殺して
一刻も早く家に帰ろう、そう思っていた時


「あっ…」


雅紀が急に足を止めるから
何気なくその視線の先を追えば
十数メートル向こうには派手な金髪と、ロン毛の茶髪とソフトモヒカン

…コイツらだ。

顔面蒼白になった雅紀を見て、そう確信した


「雅紀。お前、そっちの角行って隠れてろ」

「えっ?!」

「いいから、早く」


有無を言わさず雅紀を死角に押し込んだ
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