第6章 ブラコンですが、何か?
この時の風ぽんからの忠告の意味を
もっとちゃんと理解しておけば良かったと
後悔してもそれは後の祭りで…
僕のせいで
しょーくんがあんな事になるなんて
この時は思ってもみなかった
そして
この一件から
僕は自らしょーくんと距離を置くようになった
色んな思いが交差していたんだ
申し訳ないという思いと
僕の知らなかったしょーくんの一面を垣間見て
感じてしまった“怖さ”
それは
僕がしょーくんと距離を置く事に決めた理由としては
充分すぎるものだった
だけどその決断が
しょーくんをどれほど傷付けて
自分がどれほど身勝手だったのか
愚かだったのか
それに気付けたのはもう少し先の話で…
事件が起こった日
その日は酷く雨が降っていた