第6章 ブラコンですが、何か?
「雅紀…!」
「しょーくんっ…もうっ…!」
「イクよ…?」
「うんっ… あっ、ぁ、イクッ…!」
お互いの飛沫が
お互いの腹を濡らして
「はぁっ…はあっ… 雅紀…?」
「しょーくん… 大好き…」
「俺も雅紀が好きだ…」
“キスのその先”にはまだ行けてないけど
“一歩前進”はしたのかもしれない
ねぇ、しょーくん
僕達はこれからどうなって行くのかな
いつか、超えられる日が来るのかな…
「マジで?」
「…うん、」
「へーぇ、雅紀と翔くんがねぇ。
ま、取り敢えず第一関門はクリアなんじゃないの?」
「かなぁ」
明らかに僕の様子が変わったのか
何があったのか聞かせろと煩い風ぽんに
一応、報告をした
「でもさ、お前気を付けろよ?」
「気を付ける、って何を?」
「変な色気出てるから」
「色気って、僕、男だよ?」
「なんつーの? フェロモン?
とにかく最近のお前にはそれが出てんだって。
だから寄ってくる男にも女にも気を付けなさいよ、って言ってんの!」
フェロモン、て
そーなのかな? 自分じゃわかんない
気を付けろって言われても…何をどーすりゃいいのさ?